連鎖なき永久

 

 

 

きらびやかな石ころなどいらないとささやいても
それはただ笑うだけでけして応えを返すことはない
望むことなどないのに惜しみなく与えられる命無き冷たい礫は
漫々と尽きることなく溢れ続けるというのに

闇の中でただ美しく微笑むのに、その瞳の宝石は与えられず
つめたい無機物の身体に触れることすら叶わない
愛しいただひとつのそれは
どんなに抱きしめても温かく柔らかくほどけてゆくはずもないのに

暗闇にただひとつ
光輝く無機物のがらくたの中でたったひとつ
欲しいのは君だけ

つめたい君と数多の石ころとを
みつめるだけの時すらそろそろ終焉を向かえようとしている
掠れゆくこの目にもやはり君だけが美しく

 

thanks! m chan. (イラストレーション）
　                 　＆  written by blue

 

 

 

銀色のしずく

台風まじりの　肌寒い雨が降っていた。
祖母の使いを済ませた帰り道、草むらにチラリと何かが光ったような気がしたのだ。



この暗がりになんだろうとながめてみたら
ひとひらの　これは花びらなのか　しずくなのか
流線型の文様が浮き彫りにされた銀細工がひとつ。



落した人は探しているかな？
すでにとっくに忘れ去っているだろうかな？
私は家に持ち帰りながめていた。

傷ついているけど　キレイ
銀色なのに　黒い
光も影もあわせもっているような不思議な感触。

これはやはり、だれかが大切にしているものに違いない。
知るすべはないけれど、持ち主が現れるまで　
わたしが預かろうと決めた。












きっとたどりつくだろう。
彼は　きみのところに。

by.purple
 

ハロウィーンパーティーのお支度

     

 

 

ハロウィーンパーティーをはじめます。
オープンは10/1
でも新月の日からはじまっちゃうかも?!

お題はカテゴリー欄→
に示しましたので、テーマが必要な場合は使ってください☆

では今年もよろしくお願いいたします!!

by 主催者･ブルー＆パープル