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2008ハロウィーン
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m-chan3.jpg


ほらいかがです?カワイイ可愛いかぼちゃでしょう♪
王子のために丹精こめて育て上げました、かぼちゃの髑髏。
ああ、かわいらしい。
そんな貴方にお似合いです^^

・・・。さぁ、どうだろう?
それ、かわいいかなぁ・・・。
だいたいおまえたちさ、かわいいってどうなのかな?
どんなキャラして言っちゃうの?

・・・やっぱりぜんっぜん かわいくなんかないよ~。
かぼちゃも、おまえたちも~。
エグイよ。

・・・わあぁ~~~っっっ!!
やっぱりわたしらの王子はっ 最っ高~っに
お可愛らしいっっ♪♪♪







thanks! m chan.(イラストレーション)

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化け物なのだと冷たいままの身体に思い知らされる。
ひととしての生をどうやって終えたのか、思い出せはしないけれどこうやって墓場で目覚めた瞬間に、理を無視した存在に成り代わったのだと気づいていた。

神様の門はもう二度と開かれない。
ふたたび人として生を受ける日はけしてないことを少しだけ哀しくは思う。

「どうして、俺のことを知っていた?待っていたと言ったのはなぜだ?」

傍らにじっと佇む魔物に問いかけてみる。
己自身よりよほどこちらに詳しいらしい魔物は黙ったままだ。

「俺はなにひとつ覚えていない。おまえなんか知らない」

ひどく懐かしいとそう思ったのも確かで、帰りたかったとそう思えたのも事実だったけれど記憶していることなんてまるきりない。
魔物は肩口にゆれるさらりとした黒髪を揺らしてただみつめている。
黒い瞳は底知れないほど深い闇で、冷たいのに愛しさを浮かべたぬくもりが感じられる。

「おまえは人間だったから、生ある頃のことはみんな忘れてしまう。けれど俺は覚えている」

月はまだ細く頼りない光を投げかけるだけで、黒々と深い闇にいまにも飲み込まれてしまいそうだけど、人ならざる身にはそんな闇も居心地良くて風さえ眠りについたような深い夜の中、魔物と己だけが密やかに目を覚ましている。
待っていたと言ったのはきっと本当のことなのだろう。
魔物の眸は闇のように深く暗く、心地良いぬくもりに満ちている。

「やっとまた会えたから、今からはずっと共にあろう」

死者の王よ、と
魔物は囁く。

「もうひと冬、また待つのかと思ってうんざりしていた」

そう続ける魔物は幼い子供のような笑顔を浮かべるので
暗い冬は孤独な魔物にも厳しい季節に違いないから、眠りがこれ以上続かなくて良かったと安堵しながら思った。
たとえ冷たいだけの身体しか持たない闇の生き物であろうと、身を寄せ合えばひとりきりよりきっとあたたかいだろうから。






 
by.blue
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